なぜ支えになるのか
魔法でも、まやかしでもありません。ただ、私たちの脳がもともと働いている、そのしくみ — それを、そっと自分のために使えるのです。
拠りどころ
パブロフの犬を覚えていますか? ある合図を、よいものと何度も結びつけると、やがてその合図だけで、よいものがひとりでに戻ってきます。脳はそんな結びつきをいつも作っています — あなたは、それを意図して結ぶこともできます。よい瞬間に、ひとつの言葉、ひとつの情景、ひとつのふれあいを。すると、つらい一日にも、それをもう一度見つけられます。
拠りどころの育ち方
こうした拠りどころは、たいてい自然に生まれます。小さな子どもを思い浮かべてください。あなたが微笑むと、子も微笑み返し、あなたはまた微笑む — それがだんだん高まって、その瞬間が、命より大きな、深いつながりと愛の感覚になります。脳は、顔と声とぬくもりをしっかり結びつけたのです — 強く、自然な拠りどころです。
やがて子どもは大きくなり、難しい経験がその上に重なって、ときにはそんな拠りどころも弱まります。それは自然なこと — でも、避けられないわけではありません。脳がこうした結びつきをどう作るかを知れば、意図して育てられます。よい瞬間を探し、それを感じ、それにふれる — そうして、よいものを守るのです。
どれも新しいことではありません。人は昔から、静けさのなかで心を整えてきました — 息に、気づきに、感謝に。ここにあるのは、その素朴な芯だけ。教えも、大きな言葉もいりません。
幼いころのある時期の暗がりを本当に後にし、私のいくつもの自己を受け入れ、いとおしみさえし、ついにはひとつにまとめるまでには、長い年月と、さまざまな次元での努力が要りました。私は自分の歩みと和解しました — その道が、深い感謝の中にいる今日の私へと導いてくれたからでもあります。これはもちろん、私の手柄だけではありません。それは贈り物でもあり、その何かをお渡ししたいのです。「大丈夫」は今、私の中の支えとなる芯であり、そこから私は、しばしば痛ましい不正に満ちたこの現実の世界を、自由に、生き生きと歩いています。あなたにも、そんな始まりがありますように。
ここは、最初の一歩にしかなれません — そして、それ以上になろうとはしていません。心の安らぎは、このページが終わるその先で育っていきます。あなたの日々のなかで、まわりの人々のそばで、あなた自身の時間のなかで。どうか、自分に気長に、やさしくいてください。
どれも、しなければならないことではありません。小さく始めてください — ひとつの拠りどころ、ひと呼吸、ひとつのよい言葉。やがてそれは、あなたを、そして分け与えた人をも支える大地になります。
そして、まさにこの大地があるからこそ、あなたは世界をありのままに見つめ — できる範囲で、少しだけよくすることができます。しなければならないからではありません。そのときには、できるからです。